2025年 加茂川干潟 市民参加型調査
- umihoshilab
- 18 時間前
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年に一度の干潟の市民調査が、今年も無事終わりました。
この仕事は、西条自然学校所属時に計画したもので、2025年は4年計画のうちの2年目。西条市役所 環境政策課の主催事業です。


お世話になっている市役所の環境政策課には、生物や環境の専門員さんがいらっしゃいます。女性のかたで、これまたシゴデキのお姉さまです。
西条自然学校スタッフだった2年前の企画当時、「楽しいだけの観察会で終わらせるのではなく、10年前のように論文を書けるデータを取りたいです」と提案したところ、専門員のAさんには「ぜひお願いします。以前の論文を書いてくれたことは、とてもありがたかった」と言ってもらえました。とても感激しましたし、この時のお言葉は、今の私の支えのひとつです。
大きな組織に所属する研究者でもない人間が論文を書くことは、何の得も意味もない、と考える人もいます。そりゃ、職業研究者ではない私にとって、研究とは難しくてハードルが高く、大変でめんどくさいし、楽しいことばかりではないです。でも、研究者に通用するきちんとした形で発信することは、とても意味のあることなので、頑張って取り組む価値はあると思っています。
詳細な結果は、西条市役所のHPに掲載されますが、論文は早くても2年後になるので、2024~2025年のデータの中間報告として優占種の比較表を作ってみました。

2024年は嘉母神社前(山側)、2025年は龍神社前(沖側)を、調査しました。
10班に分かれて調査と記録を行い、発見できた班の数から、生物の量を見積もることができる手法です。優占種を比べるだけでも、環境の違いがわかって面白いですね。
発見率10~20% ●○○○○
発見率30~50% ●●○○○
発見率60~70% ●●●○○
発見率80~90% ●●●●○
発見率100% ●●●●●
として、イラストで表現してみました。論文だと、読んでくれる人が限られるので、こういうカワイイシンボルであらわす描き方をしてみたかったのです。(自己)満足!
あと、協力してくれた全員のお名前はきっと論文には掲載できないので、謝辞としてこちらに掲載しました。
毎年、市民の皆さんに生き物の同定と観察の指導を協力してくれているのは、加藤健司さん(新江ノ島水族館)、髙田光紀さん(四国水族館)、山本貴仁さん(西条自然学校)です。
御三方の協力のもと、各回20~30名ほどの方々にご参加いただきました。
ひろ~い干潟を歩き回って調査することは、専門家でも大変です。たくさんの皆さんのお力…生き物を探す目と足をお借りして、データを得ることができました。協力してくださった皆さま、本当にありがとうございました!!!


このイラスト資料は、去年作ったver.1と合わせて、西条高校の先生がとても感激して気に入ってくださって、ラミネート加工して課題研究に活用してくれています。
作ったイラスト資料が、活用されるのはとても嬉しいです♪ インターネット上に公開している資料やデータは、引用元を明記・明言してくだされば、誰でも自由に使ってください。(ひとこと連絡もらえたら、なお嬉しい)
実際に資料を使ってもらうことで、どんな情報が足りないのかを知ることができました。カニは、形だけじゃなくて大きさを反映させたものを作り直したほうがいいかな…と思いました。
「詳しいけど、わかりやすい」みたいな「研究と教育普及の両立」が、私の理想とするところなので、どちらもバランスよく頑張りたいです。
協力してくださった皆さま、機会を与えてくださった皆さま、どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします🦀
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