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執筆者の写真umihoshilab

「星」の神社と古墳

更新日:7月10日

愛媛の「星」にまつわる神社、古墳に行ってきました!


星の宮神社(新居浜市)、星神社、妙見山古墳(今治市)のレポートです。



きっかけは、5月に開催された星のソムリエ®のオンライン講座「Beyond 星空案内人講座 mini」以下のテーマの中のお話です。


・日本の星信仰/甲田さん(青森県)

→「隕石をご神体としている今治市の星神社」


・妙見さま/昆さん(福島県)

→「妙見さまの北辰信仰」「星で町おこし」


そして、お二人が雑談の中で「星座と言えばギリシャ神話のお話ばかり」「日本の星文化にももっと触れたらおもしろいのに」と言われていたのが印象的でした。


プラネタリウムや星のガイドで、ついメジャーな神話のお話に頼ってしまう私としては、耳が痛い…! でも確かにその通りだと思います。もっと地域性や特色を出した星の話や、実体験に基づいた深みのある話ができたら面白いだろうなぁ……。


と、そんなことを考えていたこともあり、甲田さんと昆さんが紹介してくれた「星神社」や「妙見」は身近なところにもあるらしいし、探して行ってみよう!と思い立ちました。


行くにあたって、こちらの研究報告を参考にしました。


『愛媛の天体および天文現象に関する地名』鈴木麻乃 / 愛媛県総合科学博物館研究報告 (7), 103-108, 2002


この報告は、以前博物館に勤めていた時にも読んだことがあったのですが、当時は「実際に行ってみよう」とまでは思わなかったです。なぜかというと…やはり、忙しかったから……かな。当時も博物館でプラネタリウムの解説をしていましたが、あまりこういう活動(実際に行ってみる)にまで手を(足を?)出せませんでした。

それはやはり、限られた時間の中で、大勢の人と一緒に仕事をすることを優先していたからだと思います。


最近、(とくに独立してから)思いっきり学んだり、学ぶための行動ができるようになりました。「学びたい」という気持ちは、時間や精神的な余裕がないと出てこない気持ちなのかもしれません。(もちろん、組織に所属しながらきちんと学べる人もいるし、そういう人はスゴいと思います)


鈴木(2002)さんの報告には、大西町の「妙見山古墳」については、掲載されていませんでした。

オンライン講座のおかげで「妙見」の名前に反応!こんなところに「妙見」の名前の付く古墳がある……!と、吸い寄せられるように「妙見山古墳」へ。


ふらりと立ち寄った「妙見山古墳」では、とても良い出会いがありました。

古墳のガイドをしてくださった保存会の大上さんは、「妙見」=「北辰信仰」のことをご存知の方で、星の話で盛り上がりました。ちょうど「ここで星が見れたらなぁ」と考えていたそう。大上さんは、毎日はいらっしゃらないし、私が行ったのは、たまたま一日30分ほどの案内の時間だったようで、まさに「妙見さまのお導き☆」(?!)


その後、資料館も見させてもらい、楽しく学んできました。


妙見山古墳は1967(昭和42)年に発見され、1972(昭和47)年に旧大西町の史跡となり、2010(平成22)年に国史跡に指定されたそうです(大西藤山歴史資料館 「国史跡 愛媛県今治市 妙見山古墳 ―西部瀬戸内の初期古墳―」より)


資料館をひと通り拝見し、ガイドさんにも伺いましたが、「妙見」という命名と、星(妙見さま)と関係あるかは不明だそうです。


でも、古墳の上から見る北の空はちょうど海側で、北斗七星がとてもきれいに見えそうでした☆


その後、妙見山古墳での出来事を、星のソムリエ®のオンライン講座で報告したら、「大阪の古墳で星の観察会をしたことがあります!」という方のお話も聞くことができました。古墳で星の観察会!まさに「星と日本の文化の話」ができて、面白そう!

行動することで視野が広がり、好転していくような感覚が得られて、とても楽しかったです。


次は、星ヶ森峠に行ってみたいですが、石鎚山なのでもう少し体を鍛えないと。


 

zoomで毎月開催されている星のソムリエ®のオンライン講座は、全国で活動されている方のお話や、ちょっとディープな天文の話題が聞けます。ひとりで活動している私にとって、本当にたいへんありがたい講座です(しかも、皆さんとても詳しい&優しい)


星のソムリエ®の資格を取得していなくても、星空案内に興味のある方なら誰でも参加できます。無料で参加させてもらっていますので、私からも機会があればなにか貢献(還元)できればいいなぁと考えています。



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