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兵頭健一さんとプラネタリウム・トーク(2025年1月 SAIJO BASEプラネタリウム)

執筆者の写真: umihoshilabumihoshilab

更新日:3月13日

2025年1月のプラネタリウムは、西予市在住の天文家・兵頭健一さんをゲストに招いて投影を行いました。

昨年の9月、SAIJO BASEプラネタリウムのメンテナンスに立ち会ったのですが、その時に来られていたプラネタリウムメーカーのかたが

「愛媛に元・同僚がいて、このあと会うから、光澤さんのこと紹介しとくね~」

と言って去って行かれました。


そんなご縁で紹介いただいたのが、西予市にお住まいの兵頭健一さんです。


2024年9月 メーカーメンテナンスの様子
2024年9月 メーカーメンテナンスの様子

プラネタリウムは特殊な機械ですから、愛媛のような地方では、メーカーさんが近くにいないことがほとんどで、だいたい何日か出張でいらっしゃいます。一番機械のことをわかってる人が近くにいるメンテナンス期間は、プラネタリウムユーザーにとってとても心強いし、邪魔しちゃいかんと思いつつも色々質問してしまいます。きっとあるあるなんですよね。メーカーのかたも、ある程度『ユーザーの質問攻め』を想定して、対応してくれる気がします。


兵頭さんも、プラネタリウムメーカーに28年間(!)勤務されていたので、『メーカー』と『ユーザー』ならではの話題でも盛り上がってしまいました。


兵頭さんに今回の企画を相談した時、私からは


「講演会のような形ではなくて、プラネタリウムとして観れるものを作りたい」


とお願いしました。


つまり『ゲストがスライドでお話をして、それをお客さんが聞く』というだけじゃなくて、私から質問や解説を加えたり、暗くなって星が出たり、音楽に合わせた演出があったり、というものを作りたい!という要望です。


『○分間のお話(講演)』というスタイルより、きっと難題だったと思います。


はじめての試みのため手さぐり状態でのスタートでしたが、兵頭さんは打ち合わせやメールでのやり取りにお付き合いくださり、実際に私がやっている投影を事前にわざわざ観に来てくれて、情報や画像・映像も快く提供してくださって、一緒に投影を作っていきました。


数か月にもわたってご準備いただき、本当にありがとうございます。

WEB打ち合わせも経て、無事、本番を迎えました。



メーカー時代の経験に基づいたお話や、兵頭さんのお名前がついた小惑星「ヒョウドウケンイチ」の紹介。


兵頭さんのご紹介に続いて、プラネタリウム機器の話を質問形式でお答えいただいてから、ライトダウン、星の話、小惑星、天体写真、光害……ちょっと(だいぶ?)盛り込みすぎましたね(反省)

次に控えていた愛媛プロレスのパフォーマンスの時間までには、ギリギリ終了。本当に時間いっぱいまで、お答えいただきました(すみません!これでもがんばって削りました笑)


小惑星の命名に至った経緯はもちろん、「微惑星 投影機(びわくせい とうえいき)」をはじめて使えて(自己)満足です!……いや、兵頭さんもこの「微惑星投影機を見たかった」って言ってくれたので、自己満足だけではない!(はず!)※写真はないですが、あの「石ころ」を使った投影機です。実際に見れた人は、ラッキーでしたね!


午前の投影の反省を活かし、2回目の午後の投影では、機器(MS-10)を動かしながら、MSの機能や魅力を深掘りする質問や解説を加えてみました。明るい場内でポジションを変えるプラネタリウムは、皆さんあまり見たことがなかったようで「お~」という声が聞こえた(ような気がします(#^.^#))


まだまだ盛り込みたかったですが、また次回にお話いただきたいと思います!

今度はぜひ、天体写真や望遠鏡についても色々教えてほしい☆(私が)


観に来てくださった方々からは、「マニアックでよかった」「兵頭さんの優しくて穏やかな人柄が良かった」という感想をいただきました。


「マニアック」とは(笑)! でもそこを狙っていたので、嬉しいお言葉です!


今回は、普段あまりプラネタリウムへは来られない大人の方・天文ファンの方のご来場がありました。「プラネタリウムは子ども向け」というイメージだけでなく、「大人でも楽しめるものを」と思って作っておりますので、また足を運んでもらえる機会になれば嬉しいです。


また、兵頭さんとの投影をきっかけに、近隣で天文活動をされている方々と新たに繋がることができました。また新しい企画をしたり、繋がりが広がるかも……一緒になにができるかな~、と考えるとワクワクします。

こんな風に、次々と新たな繋がりの機会やご縁をいただけて、本当に感謝です。


小惑星「ヒョウドウケンイチ」の証明書と、ダンベル型のMS-10のシルエット! 写真撮影・提供は、SAIJO BASEの伊藤さん
小惑星「ヒョウドウケンイチ」の証明書と、ダンベル型のMS-10のシルエット! 写真撮影・提供は、SAIJO BASEの伊藤さん

MS-10(SAIJO BASEのプラネタリウム機器)の裏話(?)的なこともたくさん聞けたので、またイラストにしてまとめられたらいいなぁ。MS-10ってやっぱりカッコいい✨ですよね! 改めて、この機械の魅力に気づきました。感謝して、大切に使っていきたいと思います。


打合せから本番まで、兵頭さんには、土星食や彗星の情報や天体写真、望遠鏡工作、『宙わたる教室』というドラマ(小説)など、色々な話題に触れながら、たくさんのメールをやり取りさせてもらいました。星に関して話ができる方と出会えて、とても嬉しいし心強いです。


『星空をつくる機械(井上毅 氏)』 は、投影内容の参考資料のひとつとして紹介。
『星空をつくる機械(井上毅 氏)』 は、投影内容の参考資料のひとつとして紹介。

兵頭さんオススメのドラマ『宙わたる教室』に関連して、Little Glee Monsterの『Break out of your bubble』という曲を投影で使用しました。とても力強く・エモーショナルな曲で、まだしばらく頭から離れません。


私も、原作小説を読みました。1章で泣いて、2章でも泣いて、3章も…(以下略)

『宙わたる教室』は、 幅広い世代のかたにオススメしたい物語でした。


著者の伊与原 新さんは、今年『藍を継ぐ海』で直木賞を受賞されました。自然科学や天文をテーマにした作品が多いようなので、他の本も読んでみたいと思います。

 

『宙わたる教室』という小説に登場する先生ほど立派ではありませんが、私も大学で研究をかじっており、理科の講師として高校に勤務していた時は、高校生に研究指導をした経験があります。高校生たちを学会に連れて行ったのも、いい思い出です。当時は本当に(恥ずかしいほどに)がむしゃらで、楽しいことばかりではなかったけど、その時出会えた子たちが、今でも時々便りをくれることを嬉しく思います。


研究者にならなくてもいい。

宇宙飛行士にならなくてもいい。


フツーの暮らしをしている中で、

夜空を見上げたり、

しゃがみ込んで小さな生き物を見たりする。


それだけで、私は十分だと思います。

そんな生き方ができる人や、感性を持った人と、これからも繋がりを持てたらいいなぁと思っています。


兵頭さんは今回の企画で主役にさせていただいたことについて、「こんなフツーのおっさんなのに笑」と、よく言われていました。(小惑星にお名前がつくなんて十分フツーじゃないとも思いますが、)フツーの方々の小さな輝きに焦点をあてるようなプラネタリウム作りを、これからもお手伝いできれば嬉しいです。


MS-10と主役の兵頭さんと記念写真。兵頭さん、またお越しください~!私も西予市にお伺いします!
MS-10と主役の兵頭さんと記念写真。兵頭さん、またお越しください~!私も西予市にお伺いします!

 
 
 

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